小学校入学前に必ず行われるのが、
子供の心身状態をチェックする就学時健診です。
様々な検査項目があるため、たとえ健康だと感じていてもドキドキするものです。
何も問題がなければ一安心ですが、
もし問題があった場合はどうすればよいのでしょうか?
就学時健診では何をする?
就学時健診は、次年度の新入生を対象に毎年11月末までに必ず行われ、
主に次のような検査を行います。
健康診断
健康診断では、一般的な内科検診・視力や聴力の検査・耳鼻科検診・歯科検診をすべて行います。
特に視力検査はその場で内容を理解するのが難しい子もいるため、
就学時健診の当日までにあらかじめ視力検査の練習をお願いされる場合があります。
知的発達検査
体以外にも精神や言語能力など知的な部分の発達をチェックする検査を行います。
とても簡単な内容の検査ではありますが、
その検査の中では様々な項目をチェックしています。
健康診断なら病院にかかったときなどに診察するのと同じような感覚なので、
抵抗なく受けることができますが、
知的発達検査に関しては乳幼児健診のときとはまた違った感覚なので、
抵抗があるお子さんや「ひっかかったらどうしよう」などと心配になる親御さんがいるかもしれません。
どちらも小学校に入学するうえでとても重要な検査になるので、
身構えずなるべくリラックスして臨みましょう。
もし問題があったときは
就学時健診を受けて、もし何らかの問題でひっかかってしまっても、
決して慌てないようにしましょう。
問題があるからと言って劣等感を持つ必要はないですし、
何より心配に思う気持ちを子供が感じとって、不安になる原因にもなります。
問題があった場合でも冷静に対処するように心がけましょう。
身体的な面で例えば視力が落ちていた、
虫歯があるなど入学までに対処できる部分で問題があった場合は、
なるべく早めに治療などをしておきます。
詳しい検査が必要な場合は指示に従って検査を受けましょう。
知的な面で問題があった場合は、子供の特性や発達具合などによって異なりますが、
一部の授業のみ支援を受ける通級指導や、
通常学級へは在籍せず個別に支援を受ける特別支援学級を選択するなど、
子供に合わせた選択肢を選ぶ必要があります。
支援が必要かどうかは自治体などによっても判断基準が異なりますし、
選択肢によっては校区を越境して通わなければならない場合もあるので、
特に知的な面で問題があった場合は良く考えて判断しなければなりません。
就学時健診は、これから小学校生活が始まるうえでの大きなターニングポイントにもなります。
何も問題がないに越したことはありませんが、
問題があったとしても入学までに解消できる問題ならば対処して、
難しいならばこれから小学校へ通う子供のことを第一に考えて判断するようにしましょう。