小学校のPTAに入らない(脱会する)メリットとデメリット

子供が小学校に入っているママ友や近所での話から、学校には、PTAなる活動があり、入学と同時に参加すること、役員が回ってくるので大変などの噂話を聞く機会があるでしょう。

確かに自分たちが小学校に通っていた時も、PTAがあり、PTA会長の話を学校行事の時に聞いたことがあります。子供だった時には、あまり関わる必要のないPTAですが、保護者になった時には、「関係ない。」と簡単に言い放つわけにはいきません。

そもそもPTAへの加入は強制されるものなのでしょうか?脱退方法などを紹介する前に、PTAとはどんな団体なのかをお伝えします。

PTAとはどんな集まり?

PTAは「Parent-Teacher Association」の頭文字を取ったもので、両親と教師が一緒になり、子供達のために地域、家庭、学校の架け橋をするボランティア活動で、学校に所属している団体ではありません。PTAの起源と日本でどのように始まったのかをまとめました。

PTAの始まり

PTAの歴史と活動はアメリカから始まったと言われています。1897年にバーニー婦人らの母親が中心になって「全国母親協議会」を開催しました。子供の健やかな成長を願って発足した母親会議ですが、母親だけの活動に限界を感じたために、父親と教師に協力を依頼し、1924年に「父母と教師の全国協議会」が始まりまり、PTAの起源になりました。

当時のPTAが目指したものは、人としての価値を尊重すること、教育を受ける場の拡大、自然環境の保護など多岐に渡り、地域の学校だけに限定をしないで、世界中の子供達に目を向けていました。現在は、アメリカ、日本だけではなく、カナダやフィリピンでも盛んなPTA活動が行われています。

発足後、間もなくの日本でのPTA

日本でPTAが生まれたのは、戦後アメリカから来た教育使節団が自国のPTAを紹介し、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)のマッカーサ指導のもと、文部省の協力と共に1946年(昭和22年)に作られました。戦前から、日本にも、父母の会などが存在していたようですが、今あるPTAは、アメリカのPTAの影響を強く受けて開始されたと言えます。

日本にPTAが生まれた時代は、戦争が終わってから、わずか2年後のことで、当時は各地の学校で子供達が勉強をするための教材などが不足していました。そのために、PTA活動が必要とされる機会が多く、給食を普及させるためにも積極的に働きかけをしてきました。

PTAが発足してから1年後に、全国の都道府県知事に手引書が送られ、PTA活動は全国規模で広がり、地方ごとに連合会が組織されていきます。全国規模で各地のPTAの活動が総括されたのは、「日本父母と先生の会 全国団体結成大会」が開かれた1952年です。

現在の正式名称は「公益社団法人日本PTA全国協議会」と言います。

PTA活動の目的

1967年の文部省の報告書には、「児童生徒の健全な成長を図ることを目的とし、親と教師とが協力をして、学校及び家庭における教育に関し、理解を深め、その教育の振興につとめ、さらに児童生徒の校外における生活の指導、地域に於ける教育環境の改善、充実を図るため会員相互の学習、その他必要な活動を行う団体」をPTAとしています。

そして、保護者達の独立した団体であり、PTAの活動内容に賛同した人が、入会の意思を表して参加をするものなので、強制されるものではありません。

設立後しばらくの間は、PTAの存在意味とも取れる、子供達の教育環境の改善や地域での活動場が数多くありました。経済が上向きだし高度成長期に入るころには、両親が共働きの家庭が増え、「個人主義」の考えが広まると、PTAの活動自体が岐路を迎えながら縮小し始めます。

PTAに入らないメリットとデメリット

現在のPTAは、アメリカで初めてPTAが設立したころの理念を基本に活動していると言うよりは、学校内の様々な行事をサポートしたり、学校内の様子を伝える広報紙の作成、子供の登下校時の見回り、卒業式などに記念品の贈呈をしています。

学校だけではカバーしきれない部分をPTAが協力して行うことで、子供達を影ながらサポートする役割を担っています。また、学校によっては、PTA自体を廃止したところもあり、PTAの存在意義が改めて問われている現状もあります。

そんな中、様々な理由からPTAに参加したくない、参加してしまったけれど、できれば脱会したいと思っている家庭もあるようです。PTAをやめた時に考えられるメリットとデメリットを紹介します。

加入は強制なの?

PTAは父母の善意のもと運営されている団体なので、強制的に加入を迫られることはありません。参加不参加は各家庭に選択肢がありますが、現実は、きちんと納得をして参加している人は少なく、参加の自由が認められていることを知らない保護者も大勢います。

小学校入学時に配られる何枚ものプリントの中に、PTAの参加を問う用紙が含まれている学校が多いのではないでしょうか。もちろん参加、不参加は自由なのですが、はじめの子供で事情がよくわからないこと、ほとんどの人が参加している中、不参加にすると子供が学校から取り残されてしまう心配があるなどの理由から、参加に印をつける人が多いのが現状です。

脱会のメリット

PTAをやめたいと希望する人にはもちろん理由があります。仕事やパート、下の子がまだ小さいなどの理由からPTAの活動をするための時間が取れない場合が主な脱退理由になります。PTAをやめれば、PTAが関わる行事から開放されるだけではなく、毎月行われる定例会や、そのための連絡のやり取りなどに時間を使わずにすみます。

また、PTAの集まりの中で、どうしても苦手な人がいる場合や、こういう集まり自体が好きではない人にとっては、様々なストレスが解消されるでしょう。何年か後に回ってくるであろう役員に選ばれることもないので、負担が大幅に減少することも脱会した時のメリットと言えます。

脱会のデメリット

PTAのお手伝いが回ってきたり、行事に参加するために仕事を休まなくてはならない時など、いっそうのことPTAをやめようと思うのではないでしょうか。そんな時でも、実際にやめずに、続けているのは、PTAをやめることで、想像できるデメリットがあるからです。

PTAが退会を撤回するように説得してくるのではないか、近所や他の父兄から白い目で見られるのはないかという不安もあるのではないでしょうか。そして、自分がPTAをやめたことで、子供の学校生活に支障が出ることが一番気になるところです。

もちろん、本来のPTA活動は強制されるものではなく、賛同した人が、可能な範囲でお手伝いをしていく、ボランティア活動です。ただ、大多数の人と違った行為や前例のない行動をとると、組織の中ではとても目立ちますし、PTAをやめる決断をしたことを快く思わない人も出てくるのも事実のようです。

「学校教育法第百三十七条」では、PTAに保護者が参加していないことを理由に「登校班に入れない」、「行事に参加できない」「配布物を渡さない」などの行為は人としての常識からも外れる行為であり、日本国憲法第14条にも反するとあります。このような後ろ盾があってもなお、現実の中では批判を受けることが不本意ながら発生しています。

PTAから退会する方法

これから、PTAを退会する時の手順を紹介します。学校や地域によって、微妙に対応に違いがありますが、基本はどこも似ていますので、参考にしてください。

また、実際に退会しないまでも、脱退する方法があることを知っておくと、いつでも脱退できると思えるので、気持ちに余裕が生まれます。

退会届の作成

退会届はPTAのトップであるPTA会長と、学校長宛に出します。1通ずつ出しても連名でもいいでしょう。保護者の名前と住所、作成した日付以外に退会届に記入すべきことは3点です。

タイトルは脱会届または非加入届

PTAをやめる意思がはっきり伝わるように、タイトルを明確にします。

退会理由

やめなくてはならない理由を書く必要もないとの意見もありますが、今後の運営のためにも簡単に書き添えておきましょう。もちろん、書きたくない場合は、無記入で問題ありません。

子供の名前

退会届の差出人は保護者ですが、保護者の名前だけでは、子供がわからないこともありますので、学年と名前を、兄弟がいれば全員分書きます。

提出の仕方

子供を通して担任の先生から、校長先生に渡してもらう人もいるようですが、子供は関係ありませんので、郵送して受け取ったことが証明される「内容証明」を利用することをおすすめします。もちろん、担任の先生に、直接渡す方法もあります。郵便局を出た後にドキドキしてすごすよりは、退会理由を伝えながら、担任の先生と話をしてしまうことで、すっきりする人もいるでしょう。

手紙ではなく、メールで退会の意思を伝えている人もいますので、各家庭で、一番ストレスの少ない方法を選ぶのがよいのではないでしょうか。

まとめ

PTA問題は、調べれば調べるほど、根が深く複雑なことが分かります。本来のPTA活動は、子供の健やかな成長を支えるためにあるものなので、参加をする父母や先生にとって有意義な活動のはずです。ところが現状のPTAは、多くの保護者にとって負担となり、なおかつ、一部の人により重くのしかかっていることも問題を複雑にしています。

脱会をしても、会費を払い続けることで、子供がこうむるであろう学校や地域での区別を回避できること、また時間的に参加できないことが理由の人にとっては、会費を払うことで、対面的な問題を解決できることもあります。ただ、学校という環境の中で、どんな理由があれ、子どもへの対応に区別が発生することがあるのなら、PTAや学校が存在することの意味が問われてきます。

本来なら参加をすることも脱退をすることも自由であるはずのPTAですが、残念なことに、脱退希望者が脱退の意思を表明すると発生するであろう様々な問題が、今のPTAが抱える問題そのものに直結します。自由に脱退や参加ができる性質のPTAになれば、PTAをやめたいと思う人が少なくなると言うことにもつながるのではないでしょうか。

PTAをやめることにも続けることにも、それぞれにメリットがあります。
ここでは、参加をするメリットについて触れませんでしたが、考え方によっては、楽しい時間にすることもできるでしょう。PTAの活動に参加をすることも、賛同することもできないけれど、退会までは踏み切れない場合には、残された選択肢の中で、一番楽な方法を探していきましょう。

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