小学校卒業時にランドセルに寄せ書きする子供達もいる

小学校卒業間近になると、クラスの中で始まるのが、プロフ帳の交換です。パパやママの世代では、サイン帳と呼んでいたこともあるのではないでしょうか。最近では、そのプロフ帳に思い出の言葉を書くのではなく、ランドセルを色紙の代わりにして、直接、寄せ書きをすることが小学生の間で広まっているようです。

ランドセルに寄せ書きについて

6年間使ったランドセルを色紙代わりにして、マジックを使ってランドセルにメッセージを書く行為をはじめて聞く人にはちょっと斬新に聞こえるのではないでしょうか?全国的に広まっているわけではありませんが、特定の地域でいつのころからか、小学生が卒業の思い出にランドセルに寄せ書きをしています。

思い出の詰まったランドセルに、友達からのメッセージを書いてもらうことは、それはそれで自然の流れでもあるように思えますが、マジックで書いてしまった寄せ書きは消すことも、別のところに移動することもできません。

その時の流れや雰囲気でランドセルに寄せ書きをする前に、一瞬立ち止まって、考えてみましょう。

色紙ではなくランドセルへの寄せ書き

想像する限りですが、初めにランドセルにメッセージを書いたころは、見えないところに目立たないように書いたり、ランドセルの内側にほんのひと言小さく書く程度だったのではないでしょうか。それが、今のランドセル寄せ書きは、ものすごく大胆で、内側に小さくとかではなく、かぶせのところや側面、書けるところ全部にマジックで、友達からのメッセージが所狭しと寄せられています。

有名人のサイン会などで、本やTシャツにサインをしてもらったり、旅立っていく友人に真っ白な服にみんなでメッセージを書くことは、かなり前からありましたが、ランドセルとは子供だからできる、思い切った行動です。

両親や学校の対応

パパやママの反応もそれぞれで、本人が喜んでいるので、問題はないと思っている人もいれば、できれば自分の地域では流行らないでほしいと願っているママもいます。寄せ書きをされたランドセルを見て、思わず子供に怒鳴ってしまい、6年前のことを思い出したり、物を大切にする気持ちが養えなかったのかなどなど悲しい思いをしているパパやママもいるようです。

学校の先生の反応もまちまちのようで、中には先生や校長先生からメッセージまであったと書かれているブログもあります。

ランドセルをどう捕らえるか

ランドセルは子供がプレゼントされたもので、6年間大事に使えば、その所有権は確実に子供のものでしょう。そのランドセルをどんな風に使うかは、子供に任せるしかないとも思います。それでも、寄せ書きならプロフ帳か色紙でもノートでもかまわないと、なにもランドセルに書かなくてもいいのではと思われます。

中にはもしかしたら、ノートにではなくランドセルに書きたい、ランドセルに書くことに意味があると思って書いている子供達もいるかもしれません。その場合には子供の気持ちを尊重して、その後のランドセルのことも含めて、子供に託してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、数年たってから、なんであの時あんなことをしたのだろうと思う日がくるかもし知れません。でも、それはそれで、その時の子供がした選択です。

ただ、パパやママとしての気持ちや考えを事前に伝えておくことが大切です。そのためには、子供が通っている小学校ではランドセルに寄せ書きをすることが行われるのかを、確かめておく必要もあります。子供の気持ちや行動も尊重するけれど、親としての意見をさりげなく伝えておきましょう。

寄せ書きする際の問題点

ランドセルに寄せ書きをしてしまうと、書いてしまった後ではランドセルは元には戻りません。除光液を使って消した子供もいるようですが、生地を傷めてしまう上に、せっかく友達が書いてくれたメッセージが消えてしまいます。

思い出として保存しにくい

アルバムやプロフ帳なら、それほど場所をとらないで、ずっと大事に手元においておくことができますが、ランドセルはどうしても場所をとります。引っ越しや家のリフォームなどをきっかけにして、処分しなくてはならなければ、ランドセルと一緒にメッセージもなくなってしまいます。

思い出のランドセルに友達のメッセージを書いてもらうことは、そのランドセルと一緒に友達がずっと一緒にいるように感じられますが、長い目で見ると確実な方法ではありません。

リメイクや寄付、リサイクル際に問題

ランドセルの処分の仕方は色々あって、卒業式の翌日に、ゴミとして出す選択をする子供や家庭もあります。ランドセルがまだまだ使える状態なら、ミニチュアランドセルやお財布、アルバムのカバーやトートバックにリメイクすることができます。最近のランドセルの皮質はどんどん上がっているので、6年間使ったランドセルでも、きれいに仕上げてもらえます。

やっぱりランドセルをリメイクをしようと思った時に、ランドセルに寄せ書きがあるとリメイクしにくくなります。もちろんメッセージ部分を上手に使う形でリメイクすることもできますが、全部のメッセージを同じように残すことはできないでしょう。

最近では、6年間使ったランドセルを海外に送る活動が活発になっています。アフガニスタンやシリアの子供達が送られてきたランドセルを通学やマイバックとして大切にしているようです。いくらランドセルの状態がよくても、寄せ書きでいっぱいのランドセルよりは何も書かれていないランドセルのほうが、受け取った現地の子供もうれしいのではないでしょうか。

いつの時代も子供の考えはとても柔軟で、大人には想像もつかないことをサラッとしてしまうことがあります。卒業間近になってから、ランドセルの寄せ書きを話題にするよりも、普段から物を大切にすることやいくつかの選択肢が目の前にある時に、自分がどうしたいのかを子ども自身が決められる力を養っていきたいですね。

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